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DUNE/デューン 砂の惑星のcoのレビュー・感想・評価

DUNE/デューン 砂の惑星(2020年製作の映画)
3.9
何の予備知識もなく監督目当てで鑑賞。
冒頭タイトルの下に小さくPart oneとありそんなに壮大な映画だったのかとそこで初めて分かった。
どうやら原作は60年代の有名なSF超大作のようで、長いことから映画化が難しかったようだ。(過去にデビッドリンチ作やドラマ化はあったようだけど)
それも理解できるくらいこのPart oneのほとんどはその壮大で複雑な世界観と登場人物と様々なキーワードとなる言葉の数々を丁寧に映像化する事に多くの時間を取っていてそれを理解しないと先に進めないので話が長くなるのは避けて通れないといった感じだ。

興味を惹いたのはドゥニ監督特有の暗いミステリアスな世界観と複雑な関係性。
主人公ポールはアトレイデス家の若き後継者であり、母親の能力も訓練し引き継ぎ、そして砂漠と共存するアラキス先住民フレメンとして生きるような夢も見る。
この主人公の苦渋に満ちた、けれどどこか希望も見える多様性に何かのメッセージを感じた。

スパイスを生み出す砂漠の影響で綺麗な青い目をしているのフレメンは何ともミステリアスで存在感がある。

風の谷のナウシカの宮崎監督が原作に影響を受けたのだろうか、巨大な砂虫や砂漠の保水スーツの様やフレメンのカインズ博士の地下の植物の研究室や台詞などはそれらを思い起こさせて面白かった。

主人公ポールは覚醒途中で彼が夢で見る未来へとどう繋がるのか、物話はまだこれからといったようだ。
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