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オン・ザ・ロックのcoのレビュー・感想・評価

オン・ザ・ロック(2020年製作の映画)
4.1
娘にとって父親は永遠に理想の相手?
いやいや父親は娘にとって永遠に理想の相手でありたいと願うもの。そんな事を感じる映画。

ひょんな事から父親と夫の浮気疑惑の捜査をする羽目になる主人公。嫌々ながらも父親の強引なペースに乗せられてなんだかんだで一緒の奇妙な時間を過ごしていく中で次第に父親と対峙していく。

ビルマーレー扮するこのお父さん、スマートでユーモアがあって見聞が広くて顔が広くて頼りになるとてもカッコいいお父さん。
女好きがたまにキズで娘からは呆れられている。

娘の誕生日にプレゼントは欲しがっていたお下がりの時計を贈り、静かなレストランでパフェを頼んでくれる。なんかとてもセンス良くて粋だ。
一方夫はというとプレゼントは便利な料理家電、誕生日を過ぎてから落ち着かない騒々しいレストランで食事。運ばれてきたケーキに内心喜ぶ主人公だけど隣の席だったり。

夫は仕事に妻は子育てに、日々の生活の忙しさから寂しさを覚え2人の間に隔たりを感じてしまう主人公。
そんな主人公を心配して探偵紛いの理由をつけては一緒に過ごす時間を作ろうとする父親。
主人公にとってはありがた迷惑な父親。スマートだけど、不器用。なんだかとても憎めない愛らしい父親。

終始ソフィアコッポラらしいおしゃれで落ち着いた映像。音楽も映像も雰囲気も観ているだけで気分が上がる。生活感があるとされていたローラの格好や髪型もナチュラルでおしゃれだった。

お父さんと探偵ごっこなんてなんて粋なテーマなんだろう。
大人なちょっとほろ苦い家族の物語。
気負わないで観れる素敵な映画だった。