真昼の幽霊

A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーの真昼の幽霊のネタバレレビュー・内容・結末

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このレビューはネタバレを含みます

途中から話がものすごく壮大になっていくのには戸惑ったが、映像の質感や音楽の良さにやられた。人によっては爆睡するだろうけど、自分は眠くならなかった。

よく取り沙汰されてるパイ食いシーンだけど、あれはヴィーガン用のチョコ味になっていて、ルーニー・マーラいわく「死ぬほどまずかった」らしい。それでもあの長回しをワンカットで撮ってるのがすごい。

ちなみにゴーストのデザインは、「千と千尋の神隠し」のカオナシがモチーフになっているんだとか。哀しい話だけど、怒って食器投げるシーンはちょっとかわいかった。

それからルーニー演じるMが壁の隙間に入れる紙だけど、監督からは「自分に関する、とても個人的なことを書いてくれ。ただし、内容を誰にも教えないように」と言われていたそう。ルーニーいわく「何を書いたかもう忘れちゃった」とのことだけど、たぶんこれは嘘ですね。何を書いたんだろう…。

開拓時代の女の子が、C(ケイシー・アフレック)が口ずさむ曲(予告でも流れる曲。全体の劇伴も手がけたダニエル・ハート[ダーク・ルームス]の「I Get Overwhelmed」)を歌っていたり、何かと謎はあるものの、それらを完全に解き明かす必要はないと思う。

切ないストーリーものだと思って観に来た人はガッカリするかもしれないけど、個人的にはすごく楽しめた。サントラがヘビーローテーション中です。
真昼の幽霊

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