ねむ

預言者のねむのレビュー・感想・評価

預言者(2014年製作の映画)
4.0
『自由を目標に掲げているとき、ひとは自由ではない』という台詞に言葉を失う。
いつも痛感してる。目指すから遠くなることを見破られていた。
映像も言葉もなんて詩的なんだろう。きれい。
表現の奥ゆかしさと深まりを静かに感じる。

弓矢の描写、そういう発想初めて観て新鮮!
あなたからきたけどあなたを通しただけ。
鳥籠と、2つの魂の岸辺を泳ぐ海か。
樫や糸杉は互いの影では育たない。
書き留めておきたい言葉がこれでもかと流れていく。
大人向けに思う。

自分の仕事が可視化された愛だと言えるか思わず振り返る。
探してるのは、尊いと思う気持ちや敬う心なのかもな。

『父を探して』よりこっちの方が好み。
『ファンタジア』とか『ゴッホ』好きなひとは好きな気がする。(ゴッホまだ観てないけど

その言葉や観念はもう既に心の中にあって、誰かや自分が口にしたことでやっと形になったみたいな。
これを預言者と表現するのは自分にとって『未来に起きることを言い当てたひと』みたいなニュアンスになる。
彼がその観念を言葉にしたとき、既にそれは一人一人の心にもう存在していたことだから、代弁者の方がしっくりくるかも。

『友と別れるときに嘆いてはならない
相手の最も愛すべき面は 不在の中で より輝く』

なんで評価低めなんだろ??
素晴らしいんだけどな???
響くよ
ねむ

ねむ