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さらば愛しきアウトローのslvのレビュー・感想・評価

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)
4.0
デヴィッド・ロウリー監督、こういう作品も撮るのか~。やはり良いなぁ。

ロバート・レッドフォードの引退作という程度の情報のみで鑑賞したので、ケイシー・アフレックとトム・ウェイツ出てるの知らなかったから嬉しかったし、80年代の時代感を見事に表現していた映像も最高でグッときたし、ほぼ実話というストーリーにも引き込まれたしで、これはもうデヴィッド・ロウリー監督のセンスに脱帽ものの作品でした。

ロバート・レッドフォードは本当に「身なりが良く、感じがよく、なんだか幸せそうな紳士」をまんま体現していた。
銀行強盗犯という悪役ながら、溢れ出る気品と色気とどこか余裕のあるような表情に、彼が歩んできた人生の渋味や充実感や懐の深さといったものが現れているようで、実に魅力的なじいさんでした。

シシー・スペイセクもまた本当に可愛げのある老婦人でとても素敵。

この二人の、老いてこそ味わいのある表情にずっとずっと見とれていた。
顔に刻まれた皺は、尊いものなのだという気がしてきた。

刑務所に面会にきたジュエルがタッカーにアドバイスした一言、「そして彼はそうした」っていうところに二人の絆の深さがサラリと表現されていたようで、なんか凄く良かったなぁ。。

とは言え、出所後のタッカーが全く懲りてなかったところもさすがだったけども…(笑)。
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