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さらば愛しきアウトローのkiritoのレビュー・感想・評価

さらば愛しきアウトロー(2018年製作の映画)
3.8
【黄昏ギャング】

まず、初めにここまで俳優業あるいは監督として映画界を牽引していただいたロバート・レッドフォードに改めて敬意を表したい。
「明日に向かって撃て!」「スティング」と僕が映画を本格的に観はじめた際に通った作品には彼がよく出ていた。
自分はFanとして登録してるキャストは多くない方だが、上ニ作を通じて彼に魅了された。
そんな彼の最後の作品は、実在の人物74歳のフォレスト・タッカー(誰一人傷つけず銀行強盗を繰り返した)の物語である。

老人の銀行強盗といえば「ジーサンズ」もあるがあれはコメディであり、晩年になった役者が自分を主人公に重ね合わせるという点では「運び屋」の方が近いのかもしれない。

そのせいか、劇中の発言がいちいち刺さる。
「子供の僕が今の僕を見て誇りに思うかとどうか。答えがノーならまだ努力を続けるし、答えがイエスなら理想の自分になっているということ。」

「楽に生きるなんてどうでもいい。楽しく生きたい。」
レッドフォードも同じことを考えただろうか。楽しく生きれただろうか。きっと楽しかっただろう。そう願わずにはいられなかった。

最後の方で馬に乗るシーンがあるんだけど、これがまた明日に向かって撃て!を思い出しちゃってねぇ😢

ありがとう。

2020.4.4
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