爆裂BOX

バッドガール 最狂の女子高生の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

3.2
ジャケットからは不良女子高生がマシンガン持って暴れまわるバイオレンスアクションのようですが、実際は封鎖された学校内で殺人事件が起こるライトなサスペンススリラーという感じの作品でした。「Bad kids Go To Hell」という日本には入ってきてない作品の続編のようで、前作も今作もグラフィックノベルが原作のようですね。なので冒頭グラフィックノベルと実写合わさった映像が流れて、途中途中でグラフィックノベル長のイラスト挟まれます。
4年前に補習中の生徒が同じく補習中の同級生を猟奇的に殺した殺人事件が発生したクレストビュー・アカデミーで、生徒が飛び降り自殺。自殺した生徒の妹スージーはその死に不審を抱き、計画を立て容疑者と睨む姉の同級生4人が集まる特別補習に潜り込むも、突然学園のコンピューターがハッキングされ封鎖。そして4人が次々と不運な死を遂げていくというストーリーです。
発砲事件の通報を受けて学園に突入するSWAT部隊。火に包まれた人や焼死体が転がる中、主人公のスージーを追い詰めるも火炎放射器の反撃を受け…という冒頭はまずます引き込ませてくれます。
集められた姉の同級生はゲイでドラッグ大好きなラテン系ブライアン、日系人でレズのサラ、黒人で(そうは見えないけど)ビッチなフェイス、上院議員の息子ブレインと多様性意識したようなキャラ設定でもあまりそれが上手く活きてる感じはしなかったですね。キャラもそれほど立ってる感じはしなかったし。
スージーは彼らに姉の死んだときの状況を折を見て聞いていきますが、その度に姉が死んだパーティーの夜の映像が流されて、キャラごとに一応違いは見せていますがほぼ同じ映像が流されるのでちょっとそれでちょっと停滞した感じはあったかな。サラが「芸者ダンス」踊ってる時にBGMでかかってる曲が日本のアイドルソングっぽかったけどあれはなんだろ?
学校が封鎖されて閉じ込められてから、ドラッグに混ぜられた毒で死んだり工芸室の作業台のドリルの上に倒れこんでスイッチが入ってドリルで腹抉られたりして死んでいきますが、ゴア描写はそんなになかったな。ドリルで抉られた腹と髪が絡んだタイヤが回転して頭皮引きはがされて脳味噌むき出しになる所の二か所くらいか。
中盤過ぎに犯人は明らかになりますが、最初から怪しい感じは出してましたね。「自分は天才だ!」と言ったり、殺した死体と自撮りする所はサイコパス感出てました。
終盤では真の黒幕の指示で武装した生徒の親が主人公と犯人殺す為に乗り込んできて、ライトな「スクリーム」みたいな感じだと思ってただけにどうなるのかちょっと予想付かなくなりました。そこから主人公が自作で武器作る所はちょいテンション上がりますが、火炎放射器で燃やすだけでそんなバトルしなかったのは残念。
ジーナ・ガーションが真の黒幕である上院議員を演じて存在感出してます。問題児ばかりの生徒に頭抱える校長役でショーン・アスティンも出演しています。
冒頭に繋がるラストは射殺エンドかと持ったら意外な展開になりまいsたね。あの用務員何者だ?黒幕はダメージ負ってないし主人公も反撃の準備して如何にも続くって感じで終わりましたね。
ラストに美味しい所もっていくイケメンだけど変人で不気味な雰囲気出す用務員が前作から引き続いての登場みたいですね。中の人が監督も務めてます。一応、独立して見られるようになってますが、ちょいちょい4年前の事件として(恐らく)前作のネタ出てくるので、やっぱり前作見といた方が分りやすくはあるんでしょうね。前作の事件は今作の登場人物の姉の仕業と語られてるけど、前作は補習授業受ける生徒たちが悪霊に襲われる内容らしいけど今作でもスージーが「呪われてる」といいだすけどオカルトも入ってるのかな?前作も見てみたいですね。
好き嫌い分かれそうな作風で、グラフィックノベル風の映像入れたり変化球気味の作品好きな人は会うかもしれません。