MarySue

羅生門のMarySueのレビュー・感想・評価

羅生門(1950年製作の映画)
3.9
三者三様の意見の主張が終わった後にその語り部から真実が明かされるというのは面白い。それが一番汚く残酷な結末と来た。そして語り部も語りたい部分だけ語って、都合の悪い部分は隠していた。人間の根本に潜む悪をちょっと分かりにくいが暴き出している。

宮川一夫の撮影は撮影秘話を含めて流石という他ないし、演技も惹き込まれる。

名作ではあるが若干の薄味感は否めず、何かもう一味欲しかった。
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