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ウーナ 13歳の欲動のペンのレビュー・感想・評価

ウーナ 13歳の欲動(2016年製作の映画)
2.6
なんとも煮え切らない作品。
この作品の伝えたいこと、描きたいことが私には分からなかった。

レイのウーナへの愛は本物だったのか単なる小児性愛者だったのかもはっきりと描かれないし(なんとなく伝わるようにはなっているが)、再会したふたりの愛が再燃するわけでもなく、人生をめちゃくちゃにされたウーナがレイに復讐する物語でもない。かつて服役していたとはいえ、本編の中でレイが制裁を受けることもない。

本編で描かれるのは、ふたりの言い合いとモヤモヤした感情、レイの気まずさ、ウーナのやり場のない哀しみが延々と続くばかり。

たとえ周りがなんと言おうとふたりが禁断の愛を貫くのなら観客はそれを応援したいし、人生を棒に降ることになったウーナがレイに復讐するなら、それはそれでハラハラできるから良いのだ。

しかし、この作品は過去を引きずったふたりの男女の辛気くさい会話を見せられるばかり。
煮え切らないという言葉がぴったりの作品である。



ブログでも紹介しているので、よかったら見に来てください。
「映画評論家ぶったフリーダム夫とその妻の生活」
http://freeterotto-to-tsuma.com
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