SPNminaco

ウーナ 13歳の欲動のSPNminacoのレビュー・感想・評価

ウーナ 13歳の欲動(2016年製作の映画)
-
大人の男が13歳の少女に犯した罪。大人になったウーナが再び男の前に現れ、執拗に追い詰めていく。当時の回想シーンも挟まれるが、舞台劇の映画化なので、メインは工場の中でルーニー・マーラとベン・メンデルソーン2人芝居の緊迫感。将来も家族も破壊されたウーナの復讐か、それとも…と、2人の主観の移り変わりに惑わされるように脚本が書かれてる。現実的には当然、断罪されるべきは男なのだが、まるで愛があったかのように語られる時もあるから恐ろしく、ウーナの真意は最後までぼかされたまま。男は刑期を終え新しい人生を手に入れても、ウーナは13歳から時間を止められ、その牢獄に囚われている。だからこそ尚更罪深さが迫ってくるのだけど。もしかして、終盤は映画で付け足したんだろうか。巻き込まれたリズ・アーメットはどうなの。
SPNminaco

SPNminaco