韓国で実際にあった光州事件を扱った作品。
1980年5月18日から10日間、韓国の光州市で政府軍のクーデターに抗議した学生や市民が軍と衝突し、軍による全面的な弾圧により多くの犠牲者を出した。
死者は民間人168人 軍人23人 警官4人 負傷者4.782人 行方不明406人 (行方不明って結局死亡?)
1979年10月、軍国主義だった韓国ではパク・チョンヒ大統領(パク・クネ大統領の父)が暗殺された後、市民の間では民主化運動が起こりつつあった。
しかし軍の実権を握っていたチョン・ドファンが翌年5月17日に韓国全土に戒厳令を敷き、民主化運動の中心に居たキム・デジュン(後の金 大中大統領) を逮捕したのが事の発端らしい。
映画はこの事件を市民の立場から描いているので、「軍による無差別発砲」とか「韓国近代史のタブー」と言われている。
新聞やニュースも何処までが真実かは分からない…という事に今では皆んな気づいてしまったので、この映画が真実ならばという前提で言えば、それは国家としては隠したい事件だったろう。
「殺人の追憶」のキム・サンギョン 「王の男」のイ・ジュンギが兄弟として出てます。
子役の泣き叫ぶシーンは演技のワクを超えていて、脇役までが迫真の演技でエンタメ映画としても上手く出来上がってます。