光州5・18の作品情報・感想・評価

「光州5・18」に投稿された感想・評価

感想川柳「責任の 所在はいつも 闇の中」

レンタル店でパッケージ借りでした。。φ(..)

1980年。韓国・光州市。タクシー運転手のカン・ミヌは早くに両親を亡くし、高校生の弟ジヌの親代わりであった。5月18日。ミヌは密かに想いを寄せている看護師のパク・シネとジヌの3人で映画を見に行く。上映途中、突然館内に逃げ込んできた青年を、追ってきた兵士が棍棒で激しく殴打、同時に館内は催涙弾の煙に包まれる。押し出されるようにミヌたちが外に出ると、そこは多くの兵士と逃げ惑う人々で騒然となっていた…というお話。

いわゆる『光州事件』を描いた作品です。( ; ゜Д゜)


1979年にパク・チョンヒ大統領(パク・クネ大統領のお父さん)が暗殺されて、戒厳司令官のチョン・スンファを逮捕、投獄した国軍保安司令官チョン・ドンファンが実権を握り、1980年に5/17に非常戒厳令拡大措置を発令。執権の見込みがある野党のキム・デジュン(のちの第15代大統領)を逮捕、軟禁。それに伴い5/18光州で民主化要求のデモが発生し、空挺部隊がこれを鎮圧。というのが光州事件だそうです。( ゜ρ゜ )


当時韓国では『北朝鮮の扇動による暴動』と報じられて黙殺されていたそうです。(;´д`)情報統制によって、国民にちゃんと説明されることはしばらくなかったそう。でも1987年の6月抗争の原動力となったのは間違いないんだとか。

自分が生まれた頃、まだ韓国は軍部による独裁政権だったんですね。(。´Д⊂)ソウルオリンピックもチョン・ドンファンの元で進められたそう。

こういう黒歴史は今後のためにもちゃんと報じられなければいけないですね。(´・c_・`)

市民に向かって発砲した件など責任の所在は明らかにされておらず、CIAの機密文書が公開されても北朝鮮の関与を否定するなど、まだ決着はしてないみたいです。(/≧◇≦\)

気になるセリフ
『俺たちは暴徒じゃない』


んでまず(^_^)/~~
韓国国内の政府が暴力的でこのような事件があったことにショックを受けた。
とても切ないラストだった
MissY

MissYの感想・評価

5.0
「タクシー運転手」見るまで光州事件のこと全然知らなくて衝撃受けて、もっと知りたくなり、ネットでこの映画のことを知ってDVDレンタル。前半のコメディ含めた穏やかな日常から一転しての後半。軍部にも良心ある人はいたのに、もっと上の野心家によって踏みにじられてしまう。酷い!!でも、この光州の人達の市民軍の動きがあっての後の民主化された韓国なんだなぁと思いました。決して無駄にはなってない。でも、罪なき人々があんな殺され方をしていったなんて本当にひどすぎます。軍の体験者が多数なので市民軍が即戦力として闘えるというのが日本では考えられないので驚き。
ami

amiの感想・評価

3.4

このレビューはネタバレを含みます

場所も知らされないまま、北の勢力を退治すると聞かされ、連れてこられた場所が同じ韓国の光州だった軍人の気持ちは...

戒厳軍の中にも兵役が終わって間もない一般人の軍人がいて、友達や知り合いがいるかもしれない同じ国民に銃を向けるのは心の葛藤があっただろうな...

この映画は市民の視点から描かれてるものだけど、ところどころで軍人側の心情も感じられた
普通の日本人はこの事件のことをほとんど知らないと思う。辛い映画だったが、若かりしジュンギの熱演ぶりを見たかったからそういう意味で、真面目な映画だ見応えあり。
「タクシー運転手」で光州事件について知り、その後もNHKで広州事件に関わった人達の証言などから検証した番組を見たりもして、もっと知りたくなり、広州事件を初めて商業映画として正面から描いた本作を観ました。

ジャケット写真を見るとハードな印象を受けますが、コメディ要素も結構あって、序盤はユルユルとした平和な日常が描かれていて、突如として軍部による市民への弾圧が起きた事がわかります。

この作品でも主人公はタクシー運転手で、両親を亡くし唯一の家族となった弟をソウル大に進学させるために、家事と仕事を担う純朴な青年で、別に政治的な思想も何もない、慎ましく暮らす普通の小市民です。

「タクシー運転手」では、広州に軍が押し寄せ、民主化を求める学生によるデモを暴力で鎮圧してからの数日間が描かれていましたが、本作ではさらに抵抗する市民が武器倉庫から奪った武器で武装し、空挺部隊と戦うというまさに内戦という状況も描かれています。

韓国は南北に分断されてから、北朝鮮との戦闘に備えて街には武器庫が備えられ、男性は兵役があり武器の扱いも知ってるし戦闘訓練も受けてるから、そこが日本人とは違って、即戦闘につながるというのも驚きました。

軍は民主化を求める市民への武力による弾圧を正当化するために、抵抗する市民を「暴徒」とし、さらに北朝鮮のスパイだのアカだのと言って敵とみなしたので、敵を攻撃するように何もしてない市民にも棍棒で殴打するなどの激しい暴力や、銃撃にも躊躇いがなく、容赦ない暴力には目を背けたくなります。

群像劇的に何人かの人達に焦点が当てられ、ごく普通の市民がそれぞれの思いを抱えながら闘った末に犠牲になったり、その家族の悲しみもドラマチックに描かれており、前半のコメディタッチで描かれていた日常との対比で、ほんの数日で激変し、多くの人々の命が奪われた恐怖が伝わってきました。

愛する人、家族を守りたい、この街を守りたいという一心で、命懸けで闘った人達の思いや、奪われたものを思うと、このような歴史があったことを後世に残して伝える事が本当に大事だと思い、こうして作品になってることの意義を感じます。
社会的でありながらも、ユーモアもあり、エンタメとして面白く見れました。
「タクシー運転手」と合わせて多くの人に見てもらいたい作品です。

57
韓国で実際に起こった事件やけど、
これが現実に...と思うと、恐ろしく衝撃的でした。
男性女性関係なく、市民が銃を持ち、守る為に闘い、残虐に殺されていく光景は、観ていてただただ辛く悲しかった。
韓国の歴史を学ぶ上では絶対に観るべき作品だと思います。
全斗煥政権による光州事件=光州一般市民「虐殺」とそれを受け銃を持って戦った一部の市民を実話ベースで描く。銃を持てば「暴徒」なのだろうか。誰が彼らを「反乱軍」にしたのか。笑いと涙とでごちゃ混ぜになるような感動作だが、事件を単純に恋愛譚及びエンターテイメント化していないところがミソ。国歌のシークエンスには言葉を失う。
2018-38 何が辛いって?最後の終わり方。闇。まさに歴史に対する皮肉をひしひしと感じる。辛い。
韓国では初めて光州事件(当時保安司令官だったチョンドゥファン/全斗煥の軍事クーデターに学生を含む全羅南道光州市民が抵抗した大規模な暴動事件)を真正面から描いた作品で2007年度韓国映画年間興行成績2位(700万人を動員)の大ヒット作。原題の「華麗なる休暇」とはデモを鎮圧する作戦名のこと。前半のまったりとした展開は「タクシー運転手」同様に人情喜劇かと思ってしまいますが、唐突に始まる戒厳軍の大殺戮に一瞬思考が停止。全羅南道庁に立て籠る光州市民たちの戦いは絶望的で後口最悪ですが、続けて「タクシー運転手」を観ると更に感情移入できて心苦しさが増します。本作のDVDコレクターズエディション特典映像に収録されている「光州10日間の記憶」は当時学生デモに参加した人々の貴重な話が伺えるのですが、デモ隊に間違われ戒厳軍の暴力で全身麻痺となった男性(27年間(映画公開当時)寝たきりの生活)の証言は特に胸が痛みます。時系列として本作を観てから「タクシー運転手」、そして「26年」を観ることをお薦めします。
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