支配人バスター・ムーンの元で大盛況のニュー・ムーン・シアター。エンターテイメントの聖地、レッド・ショア・シティでのショーを夢見てオーディションに乗り込んだムーン一行は、引退した伝説のロックシンガー、クレイ・キャロウェイの出演を条件にショーのチャンスを得る。前作に引き続き、個性溢れるキャラクター達をポップでノリノリな音楽が彩るテンポの良いアニメ映画。ミュージカルのシーンは言わずもがな、全体通して音楽の使い方が上手い。曲もみんな聞いたことがある様なメジャーなヒット曲をふんだんに盛り込み、誰が見ても楽しめる様な作品。動物の世界という設定を活用し、それぞれのキャラクターの個性を際立たせていて、そこを生かしたジョークも面白い。個々のキャラクターの葛藤や苦悩、そこからの打破を歌唱シーンで表現するという流れはやはり胸がアツくなる。ただそこの葛藤や苦悩という部分の描き方が薄かったように思う。特にロックスター、キャロウェイは引っ張ったにしては大きな変化もなくサラッとショーに出ちゃうし、もう少し工夫があっても良かったかなという印象。まあそれでもそんなことは吹き飛ばしてくれるぐらいにショーが圧巻で最高だった。歌とダンス、そして演出含め全てワクワクさせてくれ、ほんとにこのミュージカルが見たいなと思わされた。声優が豪華だから吹き替え版も見たい。映画館で見たかったな。
