あおい

彼女がその名を知らない鳥たちのあおいのレビュー・感想・評価

2.7
実ることのない、愛だとしても…

沼田まほかろ原作、阿部サダヲ&蒼井優主演の歪んだラブストーリー。まぁ誰にも共感できんけど、やっぱり十和子が最低すぎた。

◎ストーリー
以前付き合っていた男・黒崎のことがいつまでも忘れられない十和子。今は、15歳年上の小汚い建設作業員・陣治と二人暮らし。陣治に全てを依存する十和子だが、毎日彼に罵声を浴びせ、自分は一日中DVDを観るニート生活を送っていた。そんなある日、警察が彼らの家にやってくる。「黒崎さんが5年前から、行方不明です。」十和子は、頭が真っ白になる。そして思う、「犯人は、陣治なの?」

原作を読んで、全然おもしろくないなと思ってたけど、キャスティングが良さそうやったので観ました。案の定、主演ふたりはすごく良かったです。原作でもこってこてでやりすぎな関西弁やったので、2人の関西弁も違和感なく入ってきました( ^ω^ )

陣治の汚さ、イメージではもっと汚いんですけど、阿部サダヲが熱演。黒光りしてて臭そうでとても良かった( ^ω^ )
十和子の方は、もっと身だしなみすらなってないズボラなイメージやったのですが、蒼井優くらいにしとかないと観る気失せるので、ちょうど良かったのかも( ^ω^ )

水島の松坂桃李は、ちょっと若すぎるかな。でも1番よくいる人間的な感じはしっかりでてたと思います。
黒崎の竹野内豊は、もう少し若くてもいいかなって感じでしたが、欲望に忠実な詐欺師男でしたね( ^ω^ )

お話しは、謳い文句どおり共感なんてできません。病みまくり女に振り回される阿部サダヲの話といっても過言ではない。
悪い男もあかんけど、それにノコノコついていく十和子みたいな女にも問題があると思います。

まぁ、阿部サダヲの健気な恋と言えばラブストーリーなのかもしれない。沼田まほかろの本はこういう、ドロっと一筋縄ではいかんのが多いですね。後味は決して良くない。

ただ、淡路とか天満橋とか玉造とか結構近所でロケされてたのはびっくりでした( ^ω^ )
あおい

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