【第16回アカデミー賞 助演女優賞受賞】
『チップス先生さようなら』などの名匠サム・ウッドがヘミングウェイの同名小説を映画化した作品。アカデミー賞では作品賞など9部門にノミネートされ、カティーナ・パクシヌーが助演女優賞を受賞した。
うーん、まあまあ。ゲイリー・クーパーとイングリッド・バーグマンは頑張っていたと思う。スペイン内戦を描いているのにほぼ英語というのがね…まあ時代ゆえ仕方のないことだけど。
これといって書くことがない普通の戦争メロドラマ。演出も特徴とかは別にない堅実な手腕。
キャストの中ではパブロ、ピラーの存在がアクセントになっていてよかった。特にピラーを演じたカティーナ・パクシヌーは助演女優賞も納得の強烈な存在感。不屈の女戦士を体現していた。
ゲイリー・クーパーとイングリッド・バーグマンのメロドラマ的要素がこの作品の肝ではあると思うんだけど、何のことはないベタなメロドラマでしかなくて興ざめ。この二人のケミストリーも感じられなかったな。
ヘミングウェイの原作は読んでいないが、名作とされる割にはあまり印象に残る要素がない映画だったかな。悪くはないけど。