けーな

劇場版 嘆きの王冠~ホロウ・クラウン~/ヘンリー五世のけーなのレビュー・感想・評価

4.0
「嘆きの王冠~ホロウクラウン」このシリーズをこれまでに4作観て、今のところ、これが、1番良かった。ヘンリー5世が、これまでにない素晴らしい王様だし、それを演じたトム・ヒドルストンの魅力満載。

シェイクスピア苦手と言い続けてきて、いまだに好きにはなれないけど、逆に、シェイクスピアらしさが全面に出ているところが、今作の良いところと思えた。前3作とは異なって、今作は、語り手がいる。シェイクスピアらしい言い回しの語りなんだけど、これが、とても素晴らしかった。語りは、ジョン・ハート。最初から登場していたお付きの少年が、大人となって、自分が見聞きしたことを語っているという設定だったのだと最後に分かる作りなのが、とても良かった。

それにしても、トムヒを愛でる映画だったな。平民からも愛されていたヘンリー5世を演じるトムヒが発するセリフ、そのどれもが、説得力あるのだけれど、フランス王女にプロポーズする時、「世界一モテない男だ」と自分のこと、言うの聞いて、うっそ〜って、思った。
 
「ボヘミアン・ラプソディ」でブライアン・メイを演じたグウィリム・リーの登場の仕方も、とても良かった。王様との、手袋のやり取りが、最高だった。

フランス王女役の女優さん(メラニー・テイリー)、どこかで見た顔だと思ったら、「海の上のピアニスト」の人だった。
けーな

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