チャトボール

メアリーの総てのチャトボールのレビュー・感想・評価

メアリーの総て(2017年製作の映画)
3.6
メアリー・シェリーが夫で作家のパーシー・シェリー、パイロン卿など五人の男女で行った有名なディオダディ荘の怪奇談義からゴシックホラーの祖先にしてSF古典の名作「フランケンシュタイン」を書いて出版するまでの話。
大まかな流れが把握でき、かなり興味深い。
母と子を亡くし、後に結婚するシェリー氏との不仲が孤立するフランケンシュタインの作り出した怪物に投影されているように思えた。
あわせて「フランケンシュタイン」の映画を見ると更に面白くなりそう。
同時に名作「吸血鬼」も生まれていたのは、なかなかすごい。
シェリーの前妻やメアリーの母や子、「吸血鬼」を書いたパイロン卿の医師ポリドーリ氏など、まわりで自殺や事故死などを含むかなりの死が付きまとっている。