チャトボール

ベルリン・天使の詩 4K レストア版のチャトボールのレビュー・感想・評価

3.9
「パリ、テキサス」「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」「ミリオンダラー・ホテル」のヴィム・ヴェンダース監督作。

「ヒトラー 〜最期の12日間〜」「コッポラの胡蝶の夢」「手紙は覚えている」「ハイジ アルプスの物語」のブルーノ・ガンツ、「夢の涯てまでも」のソルヴェーグ・ドマルタン、「キラーコンドーム」のオットー・ザンダー、「カサブランカ」のクルト・ボイス出演。

1968年から1978年に放送されていた「刑事コロンボ」の主演のピーター・フォークが本人役で出演している。今作公開2年後に「新・刑事コロンボ」が放送されている。

傍観のモノクロと本人のカラーの対比、壁のペイントの色を聞くシーンなどが印象的。

壁のペイントは、東西冷戦下の1984年にベルリンの壁に最初にペイントしたといわれるティエリー・ノアールが今作の為に描かれたもの。

本作公開2年後にベルリンの壁は崩壊した。

カイザー・ヴィルヘルム記念教会や天使像の戦勝記念塔やベルリン国立図書館などが登場する。

80年代中盤から90年代にかけてのミニシアターブームを代表する1本。他に「バグダッド・カフェ」「ニュー・シネマ・パラダイス」「グラン・ブルー」がある。