ラーチャえだまめ

ガルヴェストンのラーチャえだまめのレビュー・感想・評価

ガルヴェストン(2018年製作の映画)
3.5
『あのさ、“セカンドオピニオン”って知ってる…?』





どーもどーも先日朝ランしようと家を飛び出したものの開始5秒で足がつり即帰宅しました、ラーチャえだまめでございます。今日紹介する映画はー?


互いに不器用で、ガタガタになった「人生」という名の、先の見えない“ロード”を走る二人の男女の「逃避行」……【ガルヴェストン】!!


いやー、もうすぐ都内の公開が終わっちゃうということで1日筋トレしただけで使えねえこの太ももを引きずりながら観に行きましたよ!!ベン・フォスター&エル・ファニング扮するキズだらけのマインドを持った男女が、ひょんな事から出会い、追っ手から逃げつづけるロードムービーみたいな感じのイメージを持っていたら










キズだらけのマインドを持った男女が、ひょんな事から出会い、追っ手から逃げつづけるロードムービーでした



後半以外は実に「アルアル」な展開過ぎる展開で、真新しいものはほとんどないに等しい……え、じゃあ駄目なのこの映画?いいえいいえOhイリエ、そーでもなくて「主演二人の演技がまあ素晴らしい」なんともキャストに救われた感もアリストテレスな気も致しますがまぁいいんですわ!!


ベン・フォスター……小学生でもないのに背中に天使の羽生やしてた頃が懐かしい。もう気づけば40のオッサンの役ですか……しかも医者から「余命宣告」までされて。そりゃ基本タバコ吸ってるか酒飲んでるシーンしかないのだからそんな生活してりゃあ病気だってなりますよ!!フレッシュさの微塵もないこれまで色んな「ワル」な事を一通りやってきて、人生の目標もなく、ただくたばるのを待っているだけみたいな、そんな哀愁漂う姿を見事に演じております。


最近まぁ〜色んな所でお目かけするエル・ファニングも、19歳の売春婦の役を相変わらずウマすぎる(そして肌白すぎる)演技力で見事に“なりきって”いて、いやなんかもう、その、、、毎回この人泣いてね?(笑)泣きの演技とか感情的になる瞬間とか、ホントにウマいよな…。


タイトルの「ガルヴェストン」って、テキサス州にある島内都市の地名なんですね。そのガルヴェストンを舞台に「逃亡のガルヴェストン」という小説を映画化。監督は….…め、メラニー・ロラン!?「イングオリアス・バスターズ」「複製された男」等、数々の映画に出演しているフランスの女優さんでありますが、へぇ〜この人監督業もやられてたんですね〜。しかも短編合わせると結構……やってたのね(笑)まだ現役バリバリなのに……エリザベス・バンクスといい、神は二物を与えたもう女優ですねッ!!


はじめはぎこちない2人が、徐々にマインドを通わせていって……ベン・フォスター演じるロイは、根は“本当は優男”感?、、、、否!よくよく考えりゃあ「お前ちょっと都合ケインヨスギだろッ!!」っていうなかなか調子のいいヤツなのは認めます(笑)それでも“どこか憎めない”部分があって、それはエル・ファニング演じるロッキーを“大切に想うキモチ”が、自分不器用ですから!?な態度に見え隠れするからであって、“他人から見たらサイテー”でもロッキーから見れば、彼は“ヒーロー”であり“よき理解者”であり、そして“恋人”のような存在だったに他ならない。。。。


ちなみにクレジットに載っている脚本家“ジム・ハメット”さんは実在しない人物であります。原作者の方が脚本をロラン監督にめちゃくちゃにされたと言ってクレジットに脚本家として載るのを断った結果、このようなカタチになったんだとか。現在でも“アラン・スミシー”みたいなコトってフツーにやるのね……(笑)



ブログもやってます<ネタバレあり>↓
https://edamamemamade.wixsite.com/edamame-movieimpact
ラーチャえだまめ

ラーチャえだまめ