ご紹介を見て鑑賞。
これ凄い好きです。
以外と評価が低めかなって思うけど、以前「世界一キライなあなた」という作品を鑑賞した時と似た感覚でした。
エル・ファニングが自分でプロデュースしているだけあって、彼女の魅力を存分に堪能できました。エルちゃん好きなら必見です!
エルちゃん演じる高校生バイオレットが早朝橋の淵に立っているのをジョギングしていた同級生フィンチが見つけたことから物語が始まります。
序盤からフィンチ自身も学校でカウンセリング指導を受けるなどかなり問題を抱えている青年と分かります。橋で会って以来、フィンチは学校の授業で卒業前に自分たちの住んでいるインディアナ州の名所を巡るというプロジェクトのパートナーにバイオレットを指名したり積極的に彼女と繋がりを持とうとします。最初は頑なに断るバイオレットも不承不承フィンチに付き合ううちに・・・という展開。
名所めぐりの様子がとても楽しくて、その景色も美しく、二人が次第に距離を縮めていく様子も自然で、本当に引き込まれました。
バイオレットとフィンチが野原で踊ってバイオレットが勝手に倒れるとフィンチがそれをキャッチするっている踊りながらトラストフォールみたいなことするのめちゃくちゃ可愛い!やってみたい!
誰か受け止めてー!
ただ、この手の映画って、いつも思うんですけど、これ以上ないくらい生き生きと輝いて幸せな瞬間を描いた後は、必ず残念なことが起こる・・・
あぁ、もうこのまま映画終わってくれてもいいのよ~と思うくらい、可愛い二人を見ているのが幸せだったのに。
で、はい。。。思ったよりもずっと重い内容でした。この終わり方が「世界一キライなあなた」に似ているなぁと感じました。
わたしは、この「世界一~」すっごい好きでした。
エンディングで明確になるのは、この映画が若者が人知れず抱える悩みや自殺願望などについて周囲への警鐘を呼びかけるものだということ。彼らの多くが側からは、身勝手な行動をとっているように見えて、それは実は彼らなりの周囲への配慮であったり思いやりであったりするかもしれない。それをなかなかくみ取ることが難しいんですよね。
そして、暴力の怖さっていうのも・・・親が子供にふるう暴力がどれだけこどもを傷つけるか。肉体的にも精神的にも。そして、その子供が自分の中にもどうにもできない怒りを見つけてしまったとき、自分も大切な人を傷つけるかもしれないという恐れとか、そいう肉体的な痛みよりもっと彼らにとっては恐れるべきものを抱え込んでしまうんですよね。
そういう部分がもう少しわかりやすいとよかったかなとは思いました。
逝ってしまう者たちもいる。彼らの想いを誰か受け止めてきちんと伝えていかなければ…😭
音楽もとてもよかったです!