のんchan

最高に素晴らしいことののんchanのレビュー・感想・評価

最高に素晴らしいこと(2020年製作の映画)
4.1
エル・ファニング大好き💕
美貌だけじゃなく、子役から培った演技力も年齢と共に自然に成長しながら上手く作品と向き合ってる感じ。今作は製作もしている。
過去鑑賞12作品、全て完璧な演技。贔屓目なしで素晴らしい👏

この作品は好みが分かれそうだけど、私は原作=脚本の雰囲気が好みで出会えて良かった✨


大好きな姉エレノアが19歳になる直前で事故で亡くなってしまう。同乗していた高校生の妹バイオレット(エル・ファニング)は意識が戻ってからは生きた屍状態。
早朝、無意識で橋の欄干に立っていた時、同級生のフィンチ(ジャスティス・スミス)がジョギングで通り掛かり、そっと声を掛けて救い出す。そこから2人の特別な関係が始まるのだった。

しかし、フィンチは学校では"変人"と呼ばれ皆から距離を置かれている。誰も知らないフィンチの心の中は、心根が優しいからこそ、繊細過ぎて脆いのだった。しかし、バイオレットは次第にフィンチの思い遣りを受けて、少しづつ心を解放して元気を取り戻すのだった。

フィンチは父親との辛い過去、多忙で家にいない母親、唯一理解してくれる姉(アレクサンドラ・シップ)との2人暮らし。
部屋の壁は色とりどりのポストイットに思い付いた言葉を書いて貼っていく。それで心身統一できるのだった。
「どんな場所でも意味がある。少なくても僕らにとっては」
「君のいいところは、色んな色が混じり合って明るい」

この作品は書き留めたい言葉の宝庫。
例えばエレノアが好きだったと言う詩人チェーザレ・パヴェーゼ
「思い出すのはその日でなく、そのひと時だ」

学校の休みに車で遠出する2人。
そこは誰もが気にも留めない場所だったりするが、2人にとってはかけがえのない場所になっていく。

・あの私設ジェットコースター🎢良かったな。
2人ともに楽しさが表情から溢れていた。

・何人もの男が帰らないと言われている曰く付きの湖
2人で泳ぎ潜ったあのときは忘れない。

生きることを選ぶ人、死ぬことを選ぶ人もいる。
ラストにバイオレットが読み上げるこの作品にピッタリの言葉を添えます。

「山を登らなくても世界を一望できると。
みにくい場所に美しさがあると。
時間があれば分かると。
迷うのは悪くないと。
帰り道さえあれば。」


エル・ファニングは21歳かな?大人っぽい高校生役はギリ大丈夫。
とにかくセンスの良い普段着の衣装(コート、セーター、部屋着、下着)の色合いが素敵だった🤍

ちょい役だけど、同級生役でヴァージニア・ガードナー(FALL/フォールで主役)も出演しています。
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