アキラナウェイ

最高に素晴らしいことのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

最高に素晴らしいこと(2020年製作の映画)
3.7
邦題、こんなんで委員会。
「最高」が付く邦題にはもう、ウンザリだ!!

原作本「僕の心がずっと求めていた最高に素晴らしいこと」からこの邦題になった様だけど、小説も映画も原題は「All The Bright Places」。「場所」が重要なファクターである映画なのになぁ。

まぁ良い!!
我が麗しの妖精ランキング、今週も変わらず堂々第1位に輝くエル・ファニング嬢主演のNetflixオリジナル!!個人的にはこれ1本で、Netflix月額料金以上の価値がある!!

インディアナ州。高校生のバイオレット・マーキー(エル・ファニング)は、姉を交通事故で失った悲しみから、事故現場の橋のたもとに呆然と立ち尽くしていた。彼女に声を掛けたのは、同じクラスで変人扱いされているセオドア・フィンチ(ジャスティス・スミス)だった。州内の名所を見て回り、クラスで発表するという課題でペアを組んだ2人は次第に心を通わせ始める。

あーー至福の時。

先ずですね。
今回のエル・ファニングは眼鏡っ娘。
エルたんと眼鏡。最高。
「最高に素晴らしいこと」

次にですね。
姉の死で滅多に笑顔を見せないバイオレット。
最初はイヤイヤながらフィンチとの課外活動に出掛ける内に見せる笑顔。最高。
「最高に素晴らしいこと」

エル・ファニング主演映画によく見られる、無邪気に踊るシーンや、湖で泳ぐ為に見せる下着姿。最高。
「最高に素晴らしいこと」

ん?
この邦題、悪くないかも!?

親しかった姉の死の喪失感から立ち直るバイオレット。彼女に手を差し伸べたフィンチの優しさ。しかし、彼もまた、心に闇を抱えていて…。

どうしようもない悲しさも虚しさも苦しさも、10代の彼らにはその痛みも大きくて、絶望の淵に立たされる様なもの。誰かが寄り添う事でその壁を乗り越えられるけど、差し伸べられた手を素直に握る事は難しい。

一際明るく笑って「大丈夫」と言っている人の方が、意外と危ういのかも知れない。

全てを疎ましく拒絶しがちだったバイオレットの成長が垣間見れたラストに、悲しい結末でありながら、心はほっこり。

彼らが訪れた場所のどれもが素晴らしくて。
手伝りジェット・コースターのシーンで屈託なく笑うエル・ファニングに心はとろけてしまいそう。

エル・ファニングの可愛さは5億点。