人々がある日突然亡くなってしまった街に、生き残っていた男女が偶然出会う。孤独を通して繋がる2人。
家々の遺体を埋葬し、弔い、淡々と生きる男デル。誰もいなくなった今の方が孤独を感じず、むしろ孤独を楽しんでいるようだった。彼がなぜ孤独か説明は何もないけれど、ピーター・ディンクレイジが演じることで言葉は要らないのだと思う。
少女グレース(エル・ファニング)と出会うことでデルに孤独感が生じてしまう。人は人がいることで孤独を感じるということか。
グレースの両親と言い張る夫婦が出てくるところでシラケてしまい、それまでの終末感がいい雰囲気だったので少し残念。ゲンズブールの無駄使い。考えさせられるラストはよかった。