Ash国立ホラー大学院卒論執筆

ハウス・ジャック・ビルトのAsh国立ホラー大学院卒論執筆のレビュー・感想・評価

ハウス・ジャック・ビルト(2018年製作の映画)
3.4
【儚くもありありと】

年末を飾るはラース・フォン・トリアーらしい静かで鬱っぽいホラー…。病んだ連続殺人鬼の"出来事"を淡々と見ていく作品

・第一の出来事
ちょっとブラックミラーっぽい?ジョークが効いてるし、サイコパスの衝動性が現れている殺人

・第二の出来事
顔面ドアップがキツい。アクション映画とかでは敢えて映さない"人の死に際"を画面いっぱいで見せつけられる。血みどろスラッシャーな感じはないが、静かな雰囲気が逆に鬱っぽくて気分が暗くなる

・第三の出来事
この辺りからもう主人公の思考が分からなくなる。芸術?とかも意味不明だしな。殺しの手法はより大胆に(テッドバンディを意識?)

・第四の出来事
映画祭での途中退場者が多そうな話。単なるホラー映画的な恐怖や苦痛ではない、ラース・フォン・トリアーの鬱節が刺さる

・DAIGOの出来事
衝動的でおそ松な行動、人の善意につけ込む悪魔の心理学、、サイコパスらしさが儚くもありありと表現されているエピソード。ナイスゥ