過去は決して覆らず、いつか自分に返ってくる。
娘の誕生日に拉致監禁されそれから理由は謎のまま15年間閉じ込められた男。
突然解放されたかと思いきや着の身はスーツ現金も渡されて不自由は無い。男は自分を閉じ込めた者に復讐心を抱きながら犯人を捜します。
探す内で会う女性と恋に落ちながら徐々に徐々に分かっていく真実。
自分自身の過去と向き合わされながら、そして犯人が何故自分を監禁したのか判明した時、受け入れたくないのに受け入れなければいけない事実が突き付けられる。
いやぁめちゃくちゃ重い話だった・・
細かい突込み所は多々ありますが話としてはかなり好みですね。
ラストの全てが分かる瞬間がそれまでの謎やモヤモヤを全て解決するけれどそれを解決して欲しくなかったという思いまで生まれるような見せ方でそれがかなり印象に残ってしまうから映画を見終わった後も引きずります。
画として中々えぐいシーンもありますが派手では無いので逆にリアリティが凄いです。
私が一番好きなのは横からのアングルのワンカットっぽいアクションの所。ボロボロになりながら戦うのがかなり心が締め付けられます・・
そしてラストシーンの切なさ。
ああいった余韻というか考察の予知のある終わり方大好きです。
自分が覚えていないだけで誰しも「過去」は絶対に存在しますがその過去が誰かを傷つけていない事を願うばかりですね。