緑川

ゆれる人魚の緑川のネタバレレビュー・内容・結末

ゆれる人魚(2015年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

「悪いけど、僕にとって君は魚なんだ」





1980年代 ポーランド ワルシャワ
美人人魚姉妹が酒とストリップを扱うナイトクラブに潜り込み、人間のバンドマンに恋をする🧜‍♀️

🎸🧜‍♀️🛀🪩🇵🇱

最近全然水辺要素がある映画を観られていなくてまずい。
ここから頻度を増やしていきたい所。


人間に恋をした姉
人間を食べたくて仕方ない妹
そんな人魚姉妹のダークファンタジーミュージカル
(因みに姉がシルバーで、妹がゴールデン
間違えないように注意しよう。)

人魚といっても某プリンセスのような美しいエメラルドの尾を持つわけではない。
下半身は巨大なヌタウナギのようになっていて、生臭い。

人魚は水辺に生息する伝承生物の中でもトップクラスに有名だが、人魚姫のイメージが強いからか、人間に友好的だというパブリックイメージもあるね。
ギリシア神話なんかでは歌で惑わせて船を沈没させたりする航海には有害なものとして伝わっている。
(この辺りはセイレーンとかと設定がごっちゃになっている。)
この映画やパイレーツ・オブ・カリビアンの人魚は人魚の危険性にフォーカスしている感じだ。

人魚から人間へ種族転換する為の雑すぎる手術は流石に笑う。
LEGOかな?

手術後に声が出せなくなってしまう妹
愛した人が別の人と結ばれると泡になってしまうらしく、脈なしなんだから泡になる前に食っちまえと捲し立てる姉

生きるか、泡か。
ゆれる人魚



人魚映画としてはマーメイド・イン・パリの方が好きかも…
悲劇なのは問題ないが、基本線はダークな人魚姫なので意外性はない。
結構ちゃんとしたミュージカルになっちゃってるのが、ホラー味を削いでたかなぁ。
その分ホラー苦手な人でもそれなりに楽しめるようにはなっているとも言える。
緑川

緑川