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赤線地帯のmoonのレビュー・感想・評価

赤線地帯(1956年製作の映画)
4.0
売春禁止法の波に煽られながらも力強く生きていく娼婦たちの悲喜交々。普通の仕事では到底食っていけず、病気の夫に代わり子供を育てるため、息子の学費を稼ぐため、それぞれの事情で自分の身体を売る女たちの日常を切り取る。初溝口だったけど面白かった。

稼いでもらっておいて「汚い」だとか「あんな所で働いてる奴はクズだ」みたいなことを平気で言う男たちの浅はかさには疲弊する。時代が変わってもこのあたりの感覚は全くアップデートされてないのだろう

ラスト、新人が初めて店先に立たされるシーンで終わるのがまた恐ろしい
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