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最初に父が殺されたのyaaaのレビュー・感想・評価

最初に父が殺された(2017年製作の映画)
4.1
事前にカンボジアの近代史を少し調べてから観ると「五歳の女の子」、「クメール・ルージュ」という単語が並ぶだけで胸が締め付けられる。
徹底した子供目線でジュノサイドを描く本作の監督は、あのきらびやかなアンジェリーナ・ジョリー。俳優以外の活動からこれを撮るのも納得ではある。彼女がアメリカの従軍記者とか、赤十字での出演とか一切なしのオマケなし。
始まってからしばらくして、観てる方には緊張感しかなく、「あー恐ろしい!早く終われ!早く終われ!」の力入って鑑賞を強いられるので、ある意味スリラー映画としては第一級。適当なホラー映画より十二分に恐ろしい。
その恐怖を増長するのがダニー・ボイル監督作品を多く撮ってるアンソニー・ドッド・マントル撮影監督。
観光地のPVみたいな常夏の楽園のような映像が内容と相反して目に突き刺さる。
実話の映像化で本人さん登場や少ししかない主役の女の子の笑顔にかろうじて救われる。
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