セガール幹事長代理

KUSOのセガール幹事長代理のレビュー・感想・評価

KUSO(2017年製作の映画)
1.5
問.x+yの解を求めよ。
但し、問題を説く前提としてxをうんこ味のカレー、yをカレー味のうんことして解答すること。

答.うんこ


本作は排泄と分泌をメインテーマとした愛の物語です。
ラブアクチュアリーとムカデ人間2を混ぜると出来上がります。

巨大な肛門にエサ(うんこ)をやる少年、特効薬(うんこ)を産み出すヤドカリを自身の直腸に飼う医者、勝手に中絶してくるテレタビーズ(うんこを投げる)等、それぞれのキャラクターは強烈なんですが『グロい映像はアート』を主張する一定数のこじらせた層を対象に作っている影響か中途半端に終わってしまった感が否めません。

アブノーマルな性欲を描くにしても悲しいほどパンチが足りず、塩分ゼロの病院食をフォアグラよろしく無理矢理胃に詰め込まれた錯覚に陥ります。
脳から脊髄を通り玉を踏み台にして竿から数億の生命が排出される、あの感覚が襲ってくる気配が全く無いのです。

完全なる流し見案件でしたが、YouTubeのコメント欄に『高熱の時に見る夢のよう』って書いてる人が何人かいて、会ったこともない人と同じ夢の世界に旅行出来るってとってもロマンチックだなって思いました。
ロマンチックが止まらねえなって思いました。

言いたいことは腐るほどあるのですが、30年間、宝物のように私を育ててくれた両親の悲しい笑顔がチラチラと浮かんできたので、このあたりでペンを置きたいと思います。

体液で文字を書くのが好きな人にオススメ。

本作を嫌々ながら一緒に鑑賞して下さったフォロワーのパパさまに一輪の薔薇と大人用オムツを捧ぐ。