借りた金返せないから殺っちまおうぜ！っていう犯罪家族の話。
現実にあった福岡の事件が悲惨の極みなので、わざわざ映画にする上でどうやってそれ以上に悲惨にするかを色々期待したんですが、そもそも制作サイドにその高いハードルを超える気がさらさら無く、早々にシリアス路線で勝負せずギャグに振り切っていった。ある意味正しい判断だったのかもしれない。
作品が面白かったかと言われると、サイゼの間違え探しぐらいには面白かったよ、ぐらいの感想なんだけど、主演の間宮さん、初めて知ったんですがかなりいい味を出していました。
wikiると間宮さん演じる犯人は中学卒業時にろくに字も読めず学力は小学校1年生レベル、なんて散々なことを書かれていて、そのパッパラパーぶりがガリガリの身体にアホみたいな和彫、難しいことを言われたらすぐ大声を出す、ムラムラしたら兄弟で彼女をシェアする、なんかでいい具合に表現していたし、なるほど頭を使わない犯行の方が意外と警察にバレないのかと、妙に納得してしまった。
私の故郷に県内一知能が低いって言われるカズマ先輩っていうのがいて、18で暴力団に入ったんだけど頭が悪すぎて（シャーペンの芯の入れ方を何度教えても覚えない、男性器に熱湯をかければ大きくなるという都市伝説を信じて病院送りになった等）出入禁止になったっていう伝説を持ってるんだけど、彼もガリガリの入れ墨マンだったので、映画を観て懐かしさから久しぶりに田舎に帰りたくなった。
ユーチューバー嫌いにおすすめ。
