こまち

あしたは最高のはじまりのこまちのレビュー・感想・評価

あしたは最高のはじまり(2016年製作の映画)
4.1
突然あなたの娘だと赤ちゃんを託されるが、それまでの遊び人の様とは別人のように娘にありったけの愛情を注ぐ父親。
これ以上はないと思うくらい仲が良く、2人の弾ける笑顔を見ていて幸せな気持ちになった。

さらにベルニーの情の深さ。
慌ててロンドンに来たサミュエルにスタントマンにならないかと声をかけただけではあるけど、行くあてもなく押しかけてきた彼らをすんなり受け入れて共にグロリアを育てたベルニーが優しすぎる。彼がいてくれて本当によかった。


前半のハッピーな流れから後半は母親のことなど現実的な話に。
娘のことを思って母親のことを偽りながらも、ママに会いたいと言う娘のために、ようやく連絡がつながったクリスティンと会うことになる。
が、ここから最悪の事態に…

このクリスティンが自己中もいいところで、自分が体調が良くなっていいパートナーもできたからって自分が親だと主張し始める。
確かに元々は、サミュエルの行き当たりばったりの生活が招いた事態ではあったかもしれない。が、それはクリスティンも同じだし、自分は育てられる状況じゃないからと一方的に押し付けて、一度は捨てた子なのに8年も経ってから何のつもりなんだ?
その時はそうするしかなかったのかもしれないが、再会してからの彼女の態度に全く誠実さが感じられない。自分勝手すぎる言動に腹が立ちすぎて許せなかった。
実際にこういう奴がいるから恐ろしい、、

ベルニーが言う時にはっきりと言ってれたおかげで、この親子だけではなく私も何度もベルニーに救われた…

サミュエルに色々巻き起こりすぎて最後可哀想だと思ってしまったけど、 タクシー代の20ユーロが幸せの鍵だった
と言う言葉を聞いて心底良かったと思えた。
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