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エジソンズ・ゲームのkazataのレビュー・感想・評価

エジソンズ・ゲーム(2019年製作の映画)
2.5
待望の『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』前に、これまた何となくノリで(劇場公開時に見逃してしまった)カンバーバッチ&トムホくん共演の本作をウォッチ!
(昨年末に見た『パワー・オブ・ザ・ドッグ』からカンバーバッチ祭継続中…)

コロナ禍どうこう以前にワインスタイン問題で公開が無期限延期になっていた本作だけども……(理科の電気の授業が懐かしい)"直流or交流戦争"のバチバチなライバル展開も、エジソンの伝記的な面白さも、映画(キネトスコープ)誕生の件についても、それらのどれもが等しく中途半端な印象でイマイチでした。
(そんなに映画愛を挿しこみたいんなら、「キネトスコープがお披露目されるまで…」をエジソンの家族愛を交えつつストレートに描いた方が良かったんじゃなかろうか…)
(とは言え、映画業界的にもエジソンの強欲っぷりは評判最悪だったみたいだけども…)

それでも、
カンバーバッチ、トムホ、ニコラス・ホルトを筆頭にイギリスみが強いキャスティングがナイスだったのと、(エジソンの助手役の)トムホが(エジソンこと)カンバーバッチに「ずっとあなたについていきます」的な発言をするシーンは、どうしてもスパイダーマンとドクター・ストレンジに脳内変換されちゃってニヤニヤしちゃうってば(笑)

兎にも角にも、
カンバーバッチは"イヤな(=面倒臭い)ヤツ"を演じるのが巧いと再認識。

あとは、
トムホの陽性キャラをもっと生かして、「実験台にして失敗する」的なコメディにしても良かったかも。

とりあえず、
『ぼくとアールと彼女のさよなら』でもアルフォンソ・ゴメス=レホン監督の映画愛が炸裂していたけど、本作と同じく如何せん物語とのリンクが薄かったことを思い出して……この人もまた趣味の合わない監督認定よろしくですね。
(本作の経緯を踏まえると可哀想だし同情の余地はたっぷりあるけど…)
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