梅ちゃん

コンフィデンシャル/共助の梅ちゃんのレビュー・感想・評価

コンフィデンシャル/共助(2017年製作の映画)
3.8
物語設定は、いわゆる王道の南北が主義主張を乗り越え、ひとつの目標に向かって力を合わせてゆくといったもの。まさに共助。
本作の良かった点として、メイン2人のキャラクター造形の面白さとド派手なアクションが挙げられるでしょう。

物語の前半、2人の主人公が合流した直後、北のヒョンビンは、迷いの無い高度なアクションを披露。厳しい訓練の末に身に付けたであろう、任務遂行能力、身体能力の高さをまざまざと見せつけ、我々を圧倒してくれます。南のユ・ヘジンは、どこか憎めない平凡なキャラクターと思わせつつも、ターゲットを猛追するヒョンビンに、しっかりと追従し、その途中、自動車に轢かれそうになった女の子を抱き抱え、身を呈して守ろうとするシーンから、高い捜査能力と揺るぎ無い正義感をしっかりと印象付けてくれます。

こういった、異なるタイプの二人が信頼関係を構築し、助け合うようになって行く様は、ステレオタイプではありますが、2人のキャラクター描写が序盤から丁寧になされているため、本作はより感動的出来る作品となっています。

物語的には、別にいなくても成立するであろう少女時代のユナちゃんですが、コメディリリーフとして大活躍。

最近のユ・ヘジンに外れなし。
これは良作。