本当に宇宙に行ったインフレ映画第９弾。
前作でもはや、やることなくなってきたから宇宙に行くしかないと言っていたら本当に行った。完結編に取っておくのかと思ってたら、もう使いきってしまい、凄いスピード感でインフレするので先が読めなくなってきた…
ブライアンがいなくなって共感できる人間がいなくなり、のび太がいないドラえもんのようだと前作の時に思ったのだが、今回はドムの少年時代を描くことで回避。瑞々しいヤンキー少年ものの味わいが加わったことによって、鮮度を取り戻した。
インフレが行きすぎた所で原点回帰のような趣向も入れて、復帰したジャスティン・リン監督が必死にバランスを取り戻そうと足掻いているようにも見える。しかし、さすがシリーズを最も長くやっただけあってツボは押えてる気もする。
ただ、家族の確執が勘違いに等しかったり仲直りが適当だったりして、物語が雑すぎて逆に難解になってきた。
宇宙のシーンもシュール過ぎて、何だか違う映画を観ている気になってしまった。少年時代とのギャップが、同じ映画を観ているのか分からなくなるほど解離して見えてしまう。
それさえもネタに見えてくるのだか、次回は一体どうするのかが気になる。後はタイムトラベルかスターウォーズしか、残されていないと思うのだが…
それよりも少年ドムを主人公にした前日壇を観てみたい。単なるレーサーだった頃の話を見たい。
もしかしたら次からはインフレではなく、原点回帰を見せてくれるのではないかと期待しつつ、旧007並みに荒唐無稽なものも期待してしまう。
何だかんだ愛しい娯楽シリーズ。ジョン・シナはシュワちゃん並みに存在感あるので是非レギュラー化してくださいませ
