とむ

ワイルド・スピード/ファイヤーブーストのとむのレビュー・感想・評価

3.7
スタンスとしては前2作よりは楽しめた。
このシリーズ(特にメガマックス以降)は史上最高の「ツッコミ待ち映画」である。
そのツッコミ待ち度は回を追うごとに拍車がかかり、今回のファイヤーブーストでは完全にファイヤーがブーストしている状態である。
そこを真面目な顔で指摘するのは恥ずかしく、
笑顔でツッコみながらそこも含めて楽しく観るのが、このシリーズを鑑賞する際の作法である、と私は思う。
ただ、これ続きで終わるんですね、、知らなかったからビックリした。

[良かった点]

・ジェイソン・モモアの悪役が良い!
このシリーズでよく言われがちな「ファミリー感」、「ドムのカリスマ性」に対してアンチ的なセリフをこのダンテが言ってくれており、
最終章の敵としてはピッタリだと思う。
それに対してドムは今後どのような返答をするのか楽しみである。
(そもそもちゃんと答えを出してくれるのか?)

・ローマでの玉転がしのアクションシーンが最高!
正直あのシーンがピークのような気もするが、めちゃくちゃ楽しかった。
レティのバイクアクションもカッコいいし、ドムとレティの、車+バイクのタッグもカッコいい!
ただ、その後のニュースでの死亡者ゼロ発言には笑った。んなわけねぇだろ!

・エイムスとイザベルの初登場シーン
あのネルフみたいな部屋は何をする為の部屋なんだろうか。
急に多数決が始まったので、会議室?
あの多数決に参加した人たちは2人の会話をずっと聞いていたのだろうか。
それも含めてなんか好きなシーン。

・エレナの話もちゃんとしてくれたのが嬉しかった。
前々作?で邪魔者のようにストーリー上で消し去られたエレナが正直不憫でならなかったので、今回救われたような気がした。

[気になった点]

・コメディシーンがイマイチ
正直劇中の彼らが真面目にやってるシーンの方が笑えるシーンが多く(いい意味で)、
逆にコメディ的なシーンで笑える場面はほぼなかったように思う。
全編真顔でやってればそれだけで笑えるシーンは必ずあるので(このシリーズに関しては)、そこは自信持って真面目にやってほしかった。

・あの終わり方は流石に途中すぎる。
「アベンジャーズ インフィニティウォー」を意識してる節はあるが、あれはバッドエンドとしてあの映画内ではしっかり完結しており、今作の途中で終わるのとは訳が違うと思う。
今作の終わり方は完全にドラマシリーズ的な終わり方であり、映画としてはどうなのかというのは流石に不満に思ってしまった。

というわけで、次作もまた楽しみに待とうと思う。
とむ

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