このレビューはネタバレを含みます
もはや公開されれば観に行くのが映画ファンの義務になりつつあるワイスピシリーズ最新作。
毎度のことながらそうはならんやろ……のオンパレードで非常に満足度が高い。
基本的に細かいことを考えてはいけないのが、このワイスピシリーズであるが、設定の後付けもここまで堂々とされると潔い。後付けを悪とする一定層の人間に順にヴィン・ディーゼルが強烈なビンタをかましていくような爽快感を味わえる本シリーズは映画業界に無くてはならない存在と言えるだろう。
前作ではとうとう宇宙に進出し、これ以上の派手な展開が果たしてあるのだろうかと思ったものだが、本作では火薬量を大幅に増やすことでその答えを出してきたのにはあっぱれであった。
テンションがブチ上がる要素てんこ盛りで語ればキリのない本作であるが、やはり大きな魅力はキャラクターだろう。
毎度ファミリーが増えていく本シリーズで、今回味方として正式に活躍したのがジェイコブ叔父さんであるが、前回からよくもまぁこんなに良いキャラになったものである。
ビックリドッキリメカを携えた激強な叔父さんというだけで魅力的なのに、それがお茶目で甥をこれでもかと溺愛するジョン・シナというだけで、好きにならないわけがない。
どうせ次回以降も再登場するだろうから、全ファミリーが肩を並べて車で爆走するのが今から楽しみである。
また、今回の敵であるジェイソン・モモアも実に良いキャラクターをしていた。
あの悪のカリスマはなかなか出そうと思って出せるものではない。ここまで勝てるビジョンの見えない悪役は結構貴重ではないだろうか。
しかし驚いたのがラストである。
正直諦めていたあの展開、思わず声が出てしまった。
次回が楽しみでならない。
