特売小説

ウィンストン・チャーチル /ヒトラーから世界を救った男の特売小説のレビュー・感想・評価

-
新人タイピストの視点から物語に参加させる事で以て自分には関係のないお話だという立場を観客にとらせない、即ち巧みなキャラ配置。

それによってすっかり感情移入を致しまして。

外じゃ意地を張っていても家に帰れば指をしゃぶって奥さんに甘える爺さんの姿に萌え倒しちまいましたよね、弱音を吐ける場所がある事を羨ましく思っちまいましたよね。

市井の人々に意見を聞きに行く件、こんなエピソードを挿し挟まれちゃあ山場に向けての高揚感が一段階違ってきちまいますよ、その構成の巧みさにも舌を巻きましたよね。
特売小説

特売小説