理事長

移動都市/モータル・エンジンの理事長のレビュー・感想・評価

3.0
✒️作品情報
『移動都市/モータル・エンジン』は、2018年のニュージーランド・アメリカのSFアクション冒険映画。
フィリップ・リーヴの小説『移動都市』を基にしていて、車輪が取り付けられた移動型都市同士が争うポスト・アポカリプス、スチームパンク的な世界を舞台とした物語となっている。


✒️感想
人々が巨大な移動都市に暮らす世界を舞台に、ある目的のために移動都市に潜入した少女の戦いが描かれた作品。

うーん微妙。
まず、機械都市が移動していて、その都市の中にも電車らしい移動手段があって、住人がいるというような独特な世界観は凄く惹き込まれます。
特に冒頭10分でこの世界観がこれでもかと迫力あるシーンが続いて、「おぉ✨✨✨」ってなります。
そして反移動都市派がいて、対立する形になり、その対立する両者のアクション、存在感も凄いです。
そして何故そういう世界になってしまったのか?というバックグラウンドや、世界観の説明などもあって、スターウォーズのような映像美もあって、アクションも迫力あります。

なのに何故か面白かった!とならない🙄
というのは登場人物それぞれのインパクトの薄さ。
登場人物の説明不足もあって、「何故その行動を取らなければならないのか?」がハッキリしなくて深みが全くない。

そして、「じ、ジブリ...?😟」
って思うくらいジブリのオマージュとも取れるシーンが数多くあるんです。
移動都市はハウルを動く城を連想させるのは当然として...
ネタバレになるので、何がとは言わないけど「天空の城ラピュタ」「紅の豚」「風の谷のナウシカ」最低でも私は、この作品を連想しましたね🤔🤔🤔
それぐらいジブリで見た事あるようなシーンもあって、少し肩透かし感があります。

ジブリは好きなんですが、本作はそういう連想ではなく、独立した世界観になり切って欲しかった。そして登場人物の活かし方を上手く使う!
そうすれば大コケせず、スターウォーズのように9作品とか、それぐらいシリーズとして成り立つぐらい、世界観にポテンシャルがあるのに!!!!!

もったいない!!!!!
個人的に素材から不味くて完成品が不味いやつは期待通りなのでイライラはしないんだけど、素材が美味いのに完成した時が美味くない映画ほどイライラする映画はない!😠


✒️あらすじ
60分戦争と呼ばれる戦いから1,700年が経過した地球。人々は荒廃した大地をはうようにして進む巨大移動都市に暮らし、ほかの移動都市を取り込み資源を奪いながら生活していた。そんな中、少女ヘスターは、ある目的を果たすために移動都市のロンドンへと潜入し、トムという青年と出会う...
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