21世紀末の戦争で地球の地軸はバラバラになってしまい、少しばかり残った資源と食料を求めて、いくつかの移動都市が勢力争いをする世界になってしまった。移動都市ロンドンの支配者バレンタインは、旧文明の超破壊兵器メデューサを復活させて、唯一残った旧都市のシャンガイに攻め込もうとしていた。バレンタインに母親を殺されたへスターは、仇を討つため単身ロンドンに侵入するが…というお話。
ビジュアルは実に素晴らしい。ジブリ作品の影響か、移動都市はまるでハウルの動く城だし、ラピュタのような空中都市や飛行艇も登場する。さながらジブリの世界の実写化のようである。しかし、ストーリーやキャラクターは今ひとつピンとこない。壮大な物語を無理矢理２時間に詰め込んだのだろうか、なんだか展開が駆け足で薄っぺらいのである。じっくり3部作ぐらいで製作すれば良かったのかもしれない。
