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孤狼の血のhzkのレビュー・感想・評価

孤狼の血(2018年製作の映画)
4.5
どタイプの映画でした。最高やんけ!
白石和彌監督作は「凶悪」「日本で一番悪い奴ら」「彼女がその名を知らない鳥たち」と、これでまだ4本しか観てないけどすっごい好きだわ。もうすっかりファンです。
東映のロゴと波ザッパーン(これ大好き)から始まる昭和くさいオープニングで大興奮!冒頭からエグいなぁ。ヤクザ×広島の相性の良さってなんなんでしょうね。
色調とかムンッとした暑苦しい熱気が伝わってくる映像がたまらなくツボだった。色が好きすぎる。スーツとか刺青とか部屋とか街並みの色。昭和っていいよなぁ…
あと血の色。体から流れるドス黒い血とか白いYシャツに付いた血。血糊フェチの私的に合格の使い方でした。
役者陣もみんなカッコよかったなぁ〜〜。
松坂桃李ってイケメンに見えたりキモく見えたり好きになったり嫌いになったりして、私にとって複雑な男なんだけど(笑)、今回も2時間でキモかったりカッコ良かったり忙しかったわ。泣きの芝居とか凄く巧くて、こちらの加虐心を煽るオドオドした表情とかも良い。泣かせたい。
そこからのラストあたりの無精髭に悪い目付きにはギュン!となりました。キュンじゃなくてギュン。最初と最後で顔つきが全然違う。
やさぐれ状態で酒飲んで女の部屋に行くとこもギュン。この色気だけは認めざるを得ない。桃李のくせに…悔しい…!
あと出番少ないけど江口洋介がバカみたいにカッコ良かった。
でも今作の私的ベストアクトは石橋蓮司さん。そして俳優としてのピエール瀧も大好き。
ただし真木よう子、テメーはダメだ。

邦画ってコンプライアンス重視しすぎて過激さが物足りない気がしてたんだけど、白石監督は「あ、そこも見せてくれるんだ!」って部分もしっかり映してくれるので大変満足でした。あそことかあそことか。それは観てのお楽しみで。
未見の作品もチェックしなきゃ。原作も読みたい。
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