ぶちょおファンク

誰がための日々のぶちょおファンクのネタバレレビュー・内容・結末

誰がための日々(2016年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

序盤★2.5 中盤★2 終盤★2.5

正常と異常、常識と非常識、
その違いとは?

大変によく出来た作品だとは思わなかったけど
考えさせられるなかなか良い作品ではあった。

観ていて巧いと思ったのは
“結婚式”で誰も新郎のスピーチに耳を傾けず各々のテーブルで盛り上がっていることを主人公タンが注意するシーン。
確かにタンの言うことは正論ではあるけど
会場の雰囲気を壊してまで言う必要はなく、
タンの生来の人の良さ、
そして精神の病みを表す意味で秀逸な演出。

父はおそらく
“心の病いは気持ちで治せる”
という古い考えの持ち主やと思いますが(タンも同じような考え、もしくは直った(自分は異常ではないという意味でも)から薬を飲まないのだろう…)、
“チョコはセロトニン”云々のアドバイスで一度だけチョコを大量に買って来ますが、
それ以降は特に医食同源を気遣う訳でもなく、
終盤“互助会”にて
「俺は無教養だから医者や本の勧めを色々やった」
とセリフで説明しますが
そこはちゃんと描写すべきで、
プラ容器弁当の印象しかない。。。

アジアでは特に精神病に対して
未だに偏見も多く、
イギリス領だった香港ですら
そうなんだ…
というのは興味深かった。

しかし“赦し”に関してのシーンは重い。。。

2020年228本目