mocha

5パーセントの奇跡 嘘から始まる素敵な人生のmochaのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

最高のサクセスストーリー!!
ストーリーも演出も素敵で、まるでサリーのことを自分のことの様に思い、心が熱くなる最高の映画だった!
思わず普段しないほど笑顔になっている、そんな映画。
普通に過ごしていた主人公がある日突然目が見えなくなり、障害に屈せず並々ならぬ努力で道を切り開いて行く姿にとても心打たれた。
目的を果たすために自分が何をすべきか常に考え、聞いたことを一回で覚えて暗算で数学をする、道順を歩数で覚える、グラスの汚れを音で判断する。障害のせいにせず工夫をして目的を達成する賢さと精神力の強さにとても胸が熱くなる。しかも、それを笑いを交えてコミカルにストーリーを進めて行くところがとてもよかった。
コミカルなので彼がどれほど厳しい環境の下努力してるから忘れてしまいそうになるが、絶妙なタイミングで輪郭がボケた見えない世界と必要な音を妨害する様々な雑音を入れる演出がとてもスパイスになっていた。
そして、この映画の一番の魅力は周りの人の温かさだ。事情を理解して助けてくれるシェフもアフガニスタン人の同僚がとても素敵。
そして何より、どの様な局面でも支え合い、サリーが挫折し道を踏み外した時も諦めず寄り添ってくれる最高の親友マックス。彼なしでは最高の映画にはならなかっただろう。実際、モデルの方にも支えてくる仲間がいたと思うと人の心の温かさに嬉しくなる。
障害に打ち勝とうとするばかりに必要以上に無理をして迷惑をかけてしまったことを素直に謝り、厳しかったマネージャーとも和解し、認められたことが自分のことの様に嬉しかった。
最後にラウラが言う、わたしの目が2つあれば充分。という台詞も頑張りすぎて空回りしていた自分を許された様でとても心が洗われた。
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