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ソウルメイト/七月と安生のXXXXXのレビュー・感想・評価

ソウルメイト/七月と安生(2016年製作の映画)
4.3
「27歳、旅の途中」
七月と安生と言う2人の女性の、長い年月の友情と愛憎を描いたドラマ。

幼少期から親友同士だった、七月と安生。やがて2人は成長して、安生は刺激を求めて世界を放浪し、七月は地元の銀行に就職して、彼氏と結婚が決まっていたが、人生の荒波が2人を襲う...。

これは重厚な人間ドラマ!マー・スーチェン扮する七月は、子供の頃から優等生で、安定した将来を考えるタイプ。チャン・ドンユイ扮する安生は若干不良気味で、余計な事を考えず猪突猛進で突き進むタイプ。

相反する2人だけど、長きに渡る友情を築いていたけど、やがて価値観が噛み合わなくなり、2人が愛した男性家明を巡って争い...。
今作は、架空のWEB小説を基にストーリー展開しており、かなり重層的な世界観です。
クライマックスは、かなりトリッキーで思い掛けない大どんでん返しがあり、かなり良く出来た作品でした。

2人の友情は、もはや姉妹以上の相互依存と言ってもいい位の深さで、若干同性愛っぽい描写もあります。

実は自分も長い付き合いがあった、大学の同級生がいて、そいつとは、20年ぐらい付き合いあったんだけど、そいつが結婚して子供が出来た事から、本当に考え方や価値観が合わなくなり、飲み会であり得ないくらい大喧嘩して絶交した過去があります。男同士の友情は本当に脆いんですよね。悪妻に捕まると、男はどこまでも性格悪くなる←
もし、そいつと街ですれ違っても、絶対シカトするだろうな。
とりあえず、この作品の2人には大いに共感しましたね。

チャン・ドンユイは、中国を代表する若き名女優で、『少年の君』での大熱演が記憶に新しい女優さんです。
監督のデレク・ツァンは、『大福星』や『カンフー・ヨガ』でお馴染み、エリック・ツァンの息子で、親子二代に渡り、香港エンタメ界を牽引するすごい親子!
マー・スーチェンの事は、今作で初めて知ったけど、どことなく『君さえいれば/金枝玉葉』のアニタ・ユンに似ていていました。

香港映画界の凋落が叫ばれて久しいけど、ここ最近の香港映画は人間ドラマの良作が、かなり増えてきていて、今作もクオリティが高い人間ドラマに仕上がっていましたね。
地味な作品所以、あまり注目浴びないけど、こう言った香港映画の良作を小さな規模でも劇場で公開して欲しいです!
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