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ファースト・マンのしゆのレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
3.4
『ラ・ラ・ランド』のチャゼル監督とライアン・ゴズリングが再びタッグを組み、宇宙飛行士ニール・アームストロングの半生を描く伝記映画。
月面着陸という偉大な功績を残したアームストロング船長を賛美する内容ではなく、その成功の裏にはたくさんの犠牲があり、彼自身も苦悩や葛藤を残しながら当時に迫るといった重ための作風で、迫力のあるSF映画を期待していた人にはギャップが生じる。加えて船長はあまり多くは語らない性格だったみたいで、目や表情だけで表現する今回のライアン・ゴズリングのやり方は141分という時間を余計長く感じさせてしまったように思う。
史実に準拠していて前述の通り彼を取り巻く人間模様やドラマ性に焦点が当てられるためシナリオにひねりはなく、あの有名な名言「人間にとっては小さな一歩だが人類にとって大きな飛躍である」からの世界中が歓喜に沸くシーンは他作品ならじっくり時間を使うところだろうけど、本作はかなり短めであっさりしていたのが印象的。
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