ナガタカエラ

ファースト・マンのナガタカエラのレビュー・感想・評価

ファースト・マン(2018年製作の映画)
4.0
またもや女運のない役がきたライアンゴズリング映画。
『ブレードランナー2049』では「二次元嫁」に叶わぬ恋をし、本作監督のデミアンチャゼルとの前回作『ララランド』では女優志望の彼女と価値観の違いから悲恋に終わったが、今回はマンネリ夫婦という新たな悲劇に身を投じたライアンゴズリング。
本作はジェミニ計画からアポロ計画に至るニールアムストロングの活躍が主軸にあるが、アメリカ万歳な宇宙開発ドキュメンタリー映画に非ず、先述の通り家庭問題と仕事の狭間で揺れる主人公の様を描いたのが本作の特徴だ。
特筆すべきは見せ場である宇宙飛行の場面描写。基本的に登場人物の顔と計器盤のアップのみ。宇宙船の閉塞感、圧迫感、そして恐怖がビシビシと伝わる。エンジンの轟音とGで軋む船体の金属音が鳴り響く臨場感は、劇場で鑑賞するのがオススメです。
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