Moeka

冬の旅のMoekaのレビュー・感想・評価

冬の旅(1985年製作の映画)
3.1
ニール・キャサディは線路の横で素っ裸で死んだ。彼女はワイン塗れになり、冬の冷たい田園の片隅で凍死する。
同情を突き放す人物造形や作りにより、ただひとりの女が「自由」の末に死んでいくという、その死の瞬間までもが、他の土や石ころと同じく、どうでもよく、小さなことに思えてしまう残酷さだが、自分の心によぎった「当たり前だ、そりゃそうだ、仕方ないこと」という無感動無感情の冷たさの積み重ねが、ある種社会の不寛容に繋がっていくのではないかと反省している。

だけれど、個人的にはこの映画全然好きじゃない!!!
楽して生きたいならふわふわ軽ーく悲しみを徹底して生きろ!
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