羊の群れは丘を登る

冬の旅の羊の群れは丘を登るのレビュー・感想・評価

冬の旅(1985年製作の映画)
4.0
冬の朝、18歳の少女モナが片田舎の畑で凍死した遺体で発見される。
 彼女はヒッチハイカーをして、日雇いで生計を立て、野宿しながら生活をしていた。

 警察官が彼女と出会った人々の証言から亡くなるまでの数週間の足取りを辿る。
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「楽して生きたい」と発言している彼女は、他者に関心を示さず、自分のことだけ考える。
 その場しのぎで付き合うだけの人たちは、良い意味でも悪い意味でもリセットされるし、人生をも左右する。

 映画では、モナを決して同情をするような人物として描かない。
 自由を手に入れることは、孤独になることなのだろうか。
 この映画館で観た『WANDA』と何かが通じるものがある。