けまろう

ブリムストーンのけまろうのネタバレレビュー・内容・結末

ブリムストーン(2016年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

『ブリムストーン』鑑賞。見逃したと思っていたらやっていたので念願の鑑賞。『レヴェナント』を彷彿とさせる過酷な復讐劇。自由を求めて闘うダコタ・ファニングの姿に胸が熱くなる。少し斜視なところがまたどうしようもなく魅了される。
男性悪を強く感じる内容だった。主人公のリズは血の繋がらない牧師の父親に母を痛めつけられ、自らの初体験も奪われることになる。逃げる途中で助けられたアジア人には娼館に売られ、娼婦として働くことに。漸く手にした結婚という普通の幸せもまた、追ってきた父親によって壊滅させられる。復讐を果たした後も、濡れ衣を着せられて捕縛されてしまうが、彼女は自らの意思で生命を絶つ。最後は闘う母の姿を胸に普通の生活を手に入れた娘のモノローグで終わる。男性悪に囚われた女性たちの悲痛なる抵抗のように感じた。
設定やストーリー、俳優も悪くないのに、この物足りない感は何だろう。ハッとさせられるビジュアルが少なかったかな。
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