よいですね、ソ連で翻案されたマクベス「ムツェンスク郡のマクベス夫人」を逆輸入したら、という最高においしい試み、よいですね。
何がイギリスぽかったかな。とりあえず植民地から連れてきた黒人たちの存在は大きいですよね。それからソ連版では、肉体だけの関係を求めたセルゲイがゴミのようにカテリーナを捨て、打ちひしがれたマクベス夫人が最後にアリアを…っていうのが最高だったけど、こっちでは結構セバスティアンお人好しなんよ。ちょっとイキっちゃって可哀想な目にあう普通の人。優しさ?そんでもってキャサリンの方が最高にイカれてるというね。病的な感じで、いいですね。ソ連版はセルゲイの野蛮さでブルジョワ家庭をぶちのめし、こっちではキャサリンの狂気をあおって自滅する、と。
ストーリー展開はめちゃ原作に沿ってていいですね、好き。