シトリン

メゾン・ド・ヒミコのシトリンのレビュー・感想・評価

メゾン・ド・ヒミコ(2005年製作の映画)
3.8
まるでラブホテルと思うようなところで、高齢同性愛者たちが老人ホームとして過ごす物語。

当時だからこその空気感があり同性愛者に対する差別意識を盛り込んでいる。
だがコミカルで笑ってもいい場面もあるので程よい。

こういう映画って今じゃ作れないんだろうな。
だけどメッセージ性はとても強くとてもいい映画。

ゲイであるオダギリジョーが女性の柴咲コウに惹かれていく過程が人間ってこういうことなんだよねと思うけど、性的に見たら上手くいかない。
「触りたいところないんでしょ?」と言う台詞はとても心辛くなった。 

毎度ながら思うのが柴咲コウって美形でぶっきらぼうで近寄れない雰囲気やらせたらピカイチだと思う。
派手な顔立ちなのに地味で愛想のない小企業の事務員がハマり過ぎ。

オダギリジョーはもう言うまでもなくなんでこんなに色気あるんですかって言う。本当いい俳優。

オカマ役のメンバーもいい。
卑弥呼はもちろんだけど、山崎さん役の人の仕草や振る舞いがリアルで凄かった。
ガチの方らしいね。

ピキピキピッキーはやっぱりモデルはセーラームーン?

犬童一心監督では
障害者の恋や性を扱った
「ジョゼと虎と魚たち」と並ぶ名作。